Thursday 14 July 2011

チャリティーワークショップ・ご報告

ロンドンは7月中旬というのに肌寒い日も多く、夏らしい日が少なくて寂しい感じがします。でも日本の猛暑に比べたらぜいたくですね。日本の気温と足して2で割りたいものです。

先週の土日はドラムサークル仲間の友人と共同主催で「アート、音楽、からだの動きを使って夢のワークをしながら自分のチカラにつながろう!」といった内容のチャリティーワークショップを行いました。皆さん東日本大震災のことに理解を示してくださり、失業したばかりというのに£100も寄付してくださった方をはじめ(感涙)、当初予想していた以上の寄付金が集まりました。寄付金はSoul Union Projectというサポートプロジェクトを通して、長期的に復興に携わるNPO, NGOに寄付されます(友人がイニシアティブをとって始めたこのプロジェクトについては、もうすぐホームページが仕上がる予定で、近日中にこのブログでお知らせします!)
 
ワークショップでは、友人所有のたくさんのドラムや楽器が置かれた会場で、自分の中に発見した新しい力をドラムを使って表現したり、楽器を使って会話やグループワークをしたりしました。実際にドラムや楽器を使うと、より深い次元(?)に入りやすくなるような。。。贅沢な設定を可能にしてくれた友人に感謝!
また、同じ友人がアイスブレークも担当。最近インドまで行って資格を取得してきたという「笑いヨガlaughter yoga」を披露してくれました。次から次へと笑いのエクササイズを乱射しながら、「笑っていると
楽しくなる」、「楽しいから笑う」を繰り返しているうちに、皆の心身がほぐれていきました。
今回のワークショップでは、私自身も自分の枠をいくつか越えてみるという体験をし、ワークショップファシリテーターとしての転機になったようにも思います。今後も分野を越えたおもしろコラボをこれからも模索していきたいと思っています。(坂)

Sunday 19 June 2011

チャリティーワークショップのお知らせ

ロンドンで東日本大震災チャリティーワークショップを開きます。題して"Magical World of Dreams -- Finding Your Inner Power through Art, Dance and Music"。夜見る夢のメッセージをアートや体の動きやドラムを使って創造的にひもとくことを学ぶ2日間です。(開催は英語になります。)夢分析や心理学、日常を豊かにすることにご興味のあるお知り合いの方にも情報を転送していただけましたら幸いです。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。

日時;2011年7月9日(土)&10日(日)11時から17時
場所:Colet House (地下鉄 Barrons Court下車3分。お申し込み後に詳細をお送りします)
料金;£30〜60(寄付金は被災地の長期復興を支えるNGO、NPOに寄付されます)
詳細&お申し込みはこちらをご覧ください;
http://www.meetup.com/Dream-Cafe/events/22762131/

Tuesday 7 June 2011

日本に一時帰国。電気のこと。

ブログを更新しなければー、と気になりながら、前回の投稿から1ヶ月以上も経ってしまいました。実は日本に仕事で一時帰国していて、昨日ロンドンに戻りました!日本では仕事の合間を縫ってたくさんの友人たちと再開を果たし、とても充実した滞在でした。
日本には去年の11月以来の帰国でしたが、第一印象は、「町中節電しているのでからだがラク」。実はお世辞にもハイテクとは言えないロンドンの町や家に慣れた体が知らないうちに電気に敏感になっていたらしく、昨年日本に戻ったとき、実家にいても町に出ても体がなんだかぞわぞわして苦しかったのです。

Wednesday 4 May 2011

自分の命を「堂々と」守ること

前回のブログで、日本で生まれ育った人には「自分だけ楽をしたり生き残ってはいけない」という内なる声が強いということを書きました。私がメルマガでも同じ内容を皆さんにお送りしたところ、やはり日本に住む友人たちから「日本では一億玉砕のような不穏な雰囲気がある」「被ばく量の少ない土地に避難したいが自分だけ助かるわけにはいかないと悩む福島のお母さんたちが多い」などの声が寄せられました。やはり、安全のために日本からすごい勢いで帰国していった外国の方たちのように「堂々と自分の命を守る」という一見当たり前のようなことも、日本人にとってはなかなか難しいということです。「皆一緒に苦しみを分かち合う」ということで偉業がなされるのも事実ですが、一方でそのような生き方をすることの選択権がない赤ちゃんや子供たちまでもが犠牲になるのは避けなければならないと強く思います。

そんな中、子供たちを被ばくから守るアクションを起こしているお母さんたちのサイトの情報が回ってきました。 http://mscr.jp/?eid=3

また、避難・疎開先を提供する運動が市民レベルで行われています。http://hinanshien.blog.shinobi.jp/

自主避難なので、やはり上記に書いたような理由で、せっかく避難先が決まっても内なるプレッシャーや周囲への気遣いから話を白紙に戻してしまうケースが多いようです。子供を含む国民全員の身の安全を守るアクションが国の主導できちんと行われるとそのようなプレッシャーはなくなると思います。でもそれと同時に私たちひとりひとりが「自分の命を堂々と守れるようになる、そして自分の命を守ろうとしている人の権利を邪魔しない」というふうに変容することに、日本の存続がかかっているような気がします。自分のケアができてはじめて、他人の命も守れるようになるのでは。。(坂)

Tuesday 3 May 2011

日本のゴースト!?

3.11の震災後、49日も過ぎ、早いものでもう5月。日本からは「もう震災や原発の話はたくさん、自分は日常に戻っている、戻りたい、ゆっくりしたい」という立場と「もう後には戻れない。自分も世界もどんどん変わっていかなければ」という二つの立場が混在している雰囲気が伝わってきます。
そんな中、日本発のあるブログで、最近「自分だけ生き残ろうと思わない」という言葉が流行っているということを知りました。この言葉を聞いたとき、自分の中で危険信号が点滅するのを感じました。少し前さかんに自粛が騒がれたときに感じたざわざわっとした感じと出所は同じなのですが、今回ははっきりとした危機感。なぜかというと、この言葉には「一緒に死んだり苦しまないあなたは裏切り者だし身勝手」という非難が暗に含まれており、しかも一見とても美しくて高潔な立場から言われるので、反対を唱える人は悪者という前提がすでにできている、とても手強い言葉だと思うからです。個人のカウンセリング技法に加えてグループワークの方法論も視野に入れたプロセス指向心理学では、「誰もその立場をはっきりと取っていないので目には見えないけど、暗に示されていたり、皆がその存在におびやかされているような立場や声」のことを「ゴースト」と呼んでいます。

Wednesday 20 April 2011

長期戦に備えて免疫力のアップを

震災から早いもので一ヶ月以上が経ちました。「震災のことばかり考えるのは疲れた」「日常の忙しさに追われている」「原発や放射性物質のことが不安」など、様々な声が聞かれます。この時期は、これまでのストレスやショックのダメージから心身を回復させるためにも、(本当はそんなことが起こらないほうがよいですが)放射線や放射性物質から回復するためにも、体力をつけて免疫力を高めておくことが大切です。そこで今回は免疫力アップのための情報をお届けします。これから被災地だけでなく日本が復興していく過程は長期戦になることが予想されます。「休んだり、リラックスしたら被災地の人に悪い」と思わずに、どんどん心身のケアをしましょう。

Sunday 10 April 2011

これからの日本と「しなやかさ」

ご存知のように震災直後の日本人の感情を抑制した反応と規律正しい行動は世界中の絶賛を浴びました。これは初期の危機を乗り切るのにはある意味では理想的なあり方だったと思いますし、世界に誇ってよい特性だと思います。一方、ここにきてよく思うのは、「これから日本が復興していくには、そのようなあり方と併せて、遠慮なく前に出て行くようなパワー(ある種西洋的なあり方?)を両方使って行くことにかかっているのでは」ということです。そうでないと、身体に危害が及ぶ状況だったり自然環境が破壊され続けても泣き寝入りをすることになったり、必要な物資や声が必要なところに届かないことになってしまう。。。